医療の豆知識医療の豆知識

小児・赤ちゃんの予防接種

ロタウイルスワクチン

ロタウイルス感染症を予防するためのワクチンです。ロタウイルス感染症は激しい嘔吐下痢を引き起こし、脱水症状によって死に至ることもあります。ワクチンを接種することで、感染しても重症化を防ぐことができます。
公費で受けていただくには初回を生後14週6日までに接種する必要がありますのでご注意ください。

ヒブワクチン

インフルエンザ菌b型(Hib)による感染症を予防するワクチンです。ヒブ感染症によって、細菌性髄膜炎・喉頭蓋炎・菌血症などを引き起こします。細菌性髄膜炎は、重い後遺症を残す可能性の高い危険な病気ですが、初期症状が風邪と似た症状で判別が難しいため、ワクチンによって予防することが大切です。

小児用肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は肺炎や気管支炎の原因になるほか、ヒブと同じく細菌性髄膜炎・菌血症などを引き起こすことがあります。小児用肺炎球菌ワクチンは13種類の肺炎球菌に対して予防効果があります。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスの感染を予防するためのワクチンです。B型肝炎ウイルスに感染すると肝炎を引き起こし、その後肝臓に残ると肝硬変・肝がんに進行する場合があります。

四種混合ワクチン

ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオの4種類の病気を予防するためのワクチンです。この内ジフテリアと破傷風は、11歳~12歳時に二種混合ワクチンとして追加接種する必要があります。

BCGワクチン

結核菌の感染(肺結核や結核性髄膜炎)を予防するためのワクチンです。はんこ注射と言われることもあります。接種2~4週間後に赤くなったり膿が出たりすることがありますが、多くは自然に治りますので塗り薬などは使わず経過を見ましょう。1ヶ月以上続くようであれば医療機関にご相談ください。

麻疹・風疹混合(MR)ワクチン

麻疹、風疹は発熱と全身の発疹を特徴とする感染症で、極めて感染力が高いウイルスです。麻疹は高熱となり重症化することが多く、風疹は症状は軽いものの、妊婦に感染すると先天性風疹症候群と呼ばれる、難聴・心臓病・白内障などの障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性が高くなります。MRワクチンでは、それぞれのウイルスを弱毒化した生ワクチンを接種し抗体を作ります

水痘ワクチン

水痘(みずぼうそう)を予防するためのワクチンです。弱毒化したウイルスを接種する生ワクチンで、2回接種することで効果を高めます。ワクチンを接種してもみずぼうそうにかかることはありますが、症状は軽く済みます。

おたふくかぜワクチン

発熱とともに耳下腺炎(両側の耳の下が腫れる)を起こします。合併症として、膵炎、髄膜炎、睾丸炎、おたふく難聴などを引き起こす可能性があるため、予防することが大切です。ワクチンの効果を高めるため、2回接種が推奨されています。

日本脳炎ワクチン

感染すると高熱、意識障害、頭痛、嘔吐、痙攣など強い症状を引き起こす可能性のある病気です。ワクチンの予防効果などでかかる人は少なくなりましたが、感染してしまうと重篤になるため、ワクチンによる予防がとても大切です。

二種混合ワクチン

ジフテリア、破傷風を予防するためのワクチンです。四種混合ワクチンを受けた後、確実な抗体をつけるため11歳~12歳時にもう一度ワクチンを接種します。

一覧に戻る